

会社を知るABOUT US
現状に満足することなく、
多くのことに挑戦していきたい
山口営業所
S.Inamura
(入社3年目)
山口県立下松工業高校卒業後、2020年4月に入社。山口営業所に所属し、現在は日立製作所笠戸事業所内で新幹線等の鉄道車両製作における非破壊検査業務に務める。20歳にして作業班のリーダーを務め、班全体の指揮を執る。
検査した車両が走る姿をみたとき
私は主に、新幹線など鉄道車両製作現場の検査員として働いています。鉄道車両は屋根や床などがそれぞれ1枚の板になっており、それらを溶接して1つの車両として完成するのですが、私たちはその接合部分に、「超音波探傷試験」「浸透探傷試験」といった非破壊検査を実施します。欠陥が見つかれば溶接業者に報告し手直しを依頼。欠陥を見逃せば最悪その車両に乗る人々を危険にさらすことになるため、責任重大な仕事です。欠陥を見逃さないよう常に全体に目を光らせ、気を引き締めて仕事に取り組んでいます。
新幹線が製作される段階の姿は、ふつうの人では見ることができません。まだ塗装されていない、灰色のアルミの車体が現場にずらっと並んだ姿はとても迫力があり、そこから馴染みのある新幹線の姿に変わっていく工程はそばで見ていてワクワクします。そして私が検査した鉄道車両が世に出て、人を乗せて走っているのを見たときには、自分の仕事が社会の役に立っていると実感し励みにもなりました。
N700Sと呼ばれる16編成の新幹線があるのですが、そのうち2編成だけ、屋根上に溶接部分が大量にある車両があります。その2車両の検査が一番大変で、他の車両に比べて作業時間が5倍もかかるほどです。 最初の頃はレベルの違う検査箇所の多さに気が滅入ることもありましたが、現場で2年続けてきたことで今では難なくこなせるようになりました。
リーダーに求められる「広い視野」
今の現場では作業班のリーダーを任され、班全体の指揮を執っています。昨年までは先輩が作業しているのをただ追いかけ、自分の仕事だけで手一杯でした。ですが今では、自分の作業場所はもちろん、他の現場の動きも考えて作業者に指示をしなくてはなりません。常に、どういう風に人員を動かせば効率良く仕事がまわるかを考えるようになり、自分の事だけでなく、ほかの人の事も考える広い視野を持つことができました。
今では後輩の指導も欠かせない仕事です。私もそうだったように、検査について覚えきれないことも多くあると思うので、何度もたくさん質問してもらいながら、ゆっくり覚えて理解できるよう教えています。
多くの現場で活躍するために、とことん全力で
私は現在、資格を1つしかもっていないため、できる仕事が限られています。たくさんの現場で活躍される方は、資格を3つや4つ、また、私が持っている資格よりランクが高いものを持っておられます。そういった方々を目標に、私も現状で満足せずより多くの資格を持ち、多種多様な仕事をしていきたいです。
就活生へ向けたメッセージ
大切なのは、まわりの大人にも頼ること
この仕事は「中労働」であると考えています。重労働作業ではないけど、体を動かす仕事がしたいと考えている人。またはデスクワークのようにジッとしているのが苦手という人。そういった方々におすすめできる仕事です。ただし、私たちが溶接欠陥を見落とすと事故の原因にもなりうるため、人の命を預かる仕事というのも忘れないでください。何事にも責任感をもって取り組める人でなければ、正直この仕事を続けるのは難しくなるかと思います。そして、ひとつひとつの検査を正確に、時間をかけて行える集中力も必要です。
保有資格
- 浸透探傷試験(PT)
- レベル2
- 危険物取扱主任者乙種
- 第二種電気工事士